日本中医薬学会に参加してきました
- 伝統鍼灸 渓風院
- 2024年10月11日
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先日、熊本市中央区の鶴屋パレアホールで開催された「日本中医薬学会第14回学術総会」に参加してきました。
この学会には、医師、薬剤師、鍼灸師に加え、崇城大学の薬学生や大分大学・鹿児島大学の医学生、九州看護福祉大学の鍼灸学生など、多職種の参加者が集まり、活気あふれる2日間となりました。

多くの発表を拝聴しましたが、その中でも特に印象深かった講演をいくつかご紹介します。
中医学の叡智で限界を突破する 〜日本で解決すべき課題とそのヒント〜
まず、今回の会頭である日赤の加島先生による講演です。
テーマは「中医学の叡智で限界を突破する 〜日本で解決すべき課題とそのヒント〜」で、中医学が将来的に世界の医学になるという展望が非常に心に残りました。講演では、日本漢方と中医学の違い、そして日本における中医学が直面する課題について詳しく触れられており、中医学の未来に対する期待が高まりました。
加島先生は2017年の学会でも「日本漢方の方証相対」について発表されていましたが、今回も『史記』『傷寒論』『霊枢』『脈経』などの古典を数多く引用され、私自身の学びの浅さを改めて感じる機会となりました。
フィッシャー症候群に鍼灸治療が奏功した一症例
次に、竹下有先生による「フィッシャー症候群に鍼灸治療が奏功した一症例」の発表です。肝胆湿熱という証に基づく治療が行われ、治療の経過が動画で示されました。会場の先生方もその劇的な改善に驚かれていました。
竹下先生は、参加者の多くが医師や医学生、薬学生であったことを考慮し、複雑な説明を避け、要点をシンプルにまとめられていたため、非常に理解しやすい内容でした。私自身も大変勉強になりましたし、医学生からの質問も多く飛び交い、彼らにとって鍼灸を知る良い機会になったのではないかと思います。
日本中医薬学会に参加してみて
今回の学会は、他の学会とは違い、参加者のレベルの高さに圧倒されました。
漢方と鍼灸は同じ東洋医学の一部ですが、中医学の共通言語を用いて診断・治療を行うことで、比較がしやすいと感じました。また、医学生が鍼灸に興味を持っている姿も非常に刺激的でしたね。
将来、医師が鍼を使うことが当たり前になる時代が訪れることを期待しています。
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